当ギルドにはダンジョンマスターがいる
ダンジョンマスターの朝は早い

「まぁ好きではじめた仕事ですから」

最近は良いPugに当たらないと愚痴をこぼした
まず、パーティの入念なチェックから始まる。

「やっぱり一番うれしいのはなんといっても金ね、この仕事やっててよかったなと」
「毎日毎日、種族と職業が違う 作業では出来ない」

今日はガーディアン
彼はキャラをチェンジして、アスカロンカタコンベへと向かった
基本的な形は決まっているが、最近のパーティの職業に合わせ
多種多様な役目を果たさなければならないのが辛いところ、と彼は語る。

「やっぱPugはキツイね、愚痴ってもしかたないんだけどさ(笑)」
「でも自分が選んだ道だからね。後悔はしてないよ」
「このエレメンタリストはダメだ。ほら、すぐに死んでしまう」

彼の目にかかれば、見るだけで出来不出来が分かってしまう。
ダンジョンマスター、ここにあり。
今、一番の問題は後継者不足であるという
パーティに満足できないとキレ落ちしてしまうという
30年前は何十人ものダンジョンマスターが闊歩したこの街だが
今ではダンジョンマスターは彼一人になってしまった
問題はパーティに誘う前に装備を見て
出来る奴かを確かめるのに、5年はかかると、匠は語る

「自分が美味しいのももちろんだけど、
パーティメンバーはもっと美味しくないといけないね」
「もちろん手に入れたアイテムは全て売り捌いてます」

ここ数年は、不安定なGEM相場に押されていると言う。
「いや、ボクは続けますよ。待ってる人がいますから───」
ダンジョンマスターの灯火は弱い。だが、まだ輝いている。

「時々ね、わざわざ手紙までくれる人もいるんですよ
WTFって。英語は読めないけどちょっと嬉しいですね」
「遠くからわざわざ求めてこられるお客さんが何人もいる。
体が続く限り続けようと思っとります」
「やっぱねえ、ここだからこその美味しさってあるんです。
BOTがいくら進化したってコレだけは真似できないんですよ。」

1973年、中華BOTでGEMの価格が3倍にまではねあがり、
一時は店をたたむことも考えたという

「やっぱりアレですね、
たいていの若い人はすぐやめちゃうんですよ。
BOTの方が早いとか、中華がいるからいいとか……
でもそれを乗り越える奴もたまにいますよ。
ほら、そこにいるエレメンタリストもそう。
そういう奴が、これからのダンジョンを引っ張っていくと思うんですね」

最近では海外のガーディアンにも注目されているという。
額に流れる汗をぬぐいながら
「本物に追いつき、追い越せですかね」
そんな夢をてらいもなく語る彼の横顔は職人のそれであった

今日も彼は、日が昇るよりも早くパーティ募集を始めた
明日も、明後日もその姿は変わらないだろう

そう、ダンジョンマスターの朝は早い

───――完───――
                
ダンジョンマスターのおかげで自分のような素人でもなんとかダンジョンに参加出来ている。
アスカロンカタコンベにいたっては全パスを1時間半もかからないレベルでクリアしていく
ダンジョンマスターの機嫌が良ければ最初のパス途中で釜飯の配給がある
配給を貰う為に僕らは出来る限り必死で頑張る
そんなこんなでDAY/180個のAscalonian Tearsという恩恵にあずかれるのだ
彼らには感謝している 仕事の無い僕に仕事と飯を与えてくれる
と言うわけでわずか3日で540個のAscalonian Tearsが手に入った

早速躊躇なくGift of Ascalonを作成する。
この辺の感覚は給料が出たらすぐ散財しちゃう計画性のない若者みたいだが
僕はそうぢゃない!

これで果てしないゴールへ1歩また近づいた気がする。

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